パチンコを打ちに行って、ハンドルを捻って玉を飛ばそうと思っても玉が飛ばない、玉の飛びにムラがあるってことありませんか?
古い台であればあるほど、玉飛びにはムラがあったり、飛んだり飛ばなかったりすると思います。
今回は遊技台のトラブルについて、構造とどうして玉飛びが悪くなるのか?
そんなお話をしたいと思います。
ハンドルの仕組み
パチンコ台のハンドルは基本時計回りで捻ると段々と玉の勢いが強くなる様に出来ています。
ではハンドルは捻れば動くのかといえば、それだけでは動きません。
ハンドルを捻って、電気が通電することにより玉が飛ぶ様になっています。
電気と言ってもここでは「静電気」なので、人間の皮膚が振れればOKです。
ハンドル部分のプラスチック部ではなく、金属部分に触ることで静電気が流れ、ハンドルを回した分のバネの反動でハンマーを動かしています。
静電気ってことは、人が触らなくても通電すれば玉は飛ぶの?
その通りだよ。針金とか銅線とかでも通電する様に金属部分を繋いでハンドルをテープで固定すれば勝手に玉は飛ぶんだよ。
でも固定ハンドルはダメだから、やったら駄目なんでしょ?
そうだね。こういった物を使って遊技することは法律で禁止されているからやったら絶対ダメだよ。
玉の流れ
玉の流れとしては
上皿
↓
カセット(玉を1玉ずつ発射台に送り出す装置)
↓
発射台
↓
ハンマーで打ち出し
↓
レール(盤面左側の弧の字になってる部分)を通って盤面へ
こういった流れを玉が通っていきます。
このどこかの場所で汚れや、部品の不良があると玉が綺麗に押し出されずに玉飛びのトラブルの原因になります。
では、具体的にどこがどのようになっていると玉飛びトラブルになっているか、各場所の状況を交えながら解説していきます。
上皿
上皿はユニットや台から賞球された玉をカセットという磁石で押し出す装置に行くまでの部分です。
上皿は皆さんが実際に手で触れられる所ということもあり、かなり汚れやすく玉も随時流れていくので玉の汚れや、埃、手の油等が混ざり、それらが玉の流れを阻害してしまいます。
たまに上皿の玉を押さないと詰まる台があるかと思いますが、これは汚れが原因です。
対処法としては、上皿をアルコール等を湿らせた脱脂綿等で清掃することで直りますので、店員さんに言えば5分位で直ると思います。
(台によって構造が若干違うので時間は目安です。)
台の電源は基本切らなくても直せます。
カセット
カセットは上皿から流れてきた玉を、ハンマーのある発射台に送り出す装置で、磁石で「カチッカチッ」と、タイミング良く1玉ずつ発射台に送っています。
ここはユーザーの方には見えない部分ですし、触ることも出来ませんので見たことある方は少ないと思います。
上皿同様ここに汚れがあると、玉の流れが阻害され正常に玉を押し出すことができません。
それと磁石部分は経年劣化で動きが鈍り正常に玉が押し出されなくなったりします。
対処法としては、上皿同様に清掃をするのですが、機種のメーカーにより構造が複雑な物もあったりします。
大体5~10分程で直ると思いますが、場合によっては配線を外すこともあるので電源を落とす可能性もあります。
電源を落としても、基本は確変や大当たりは消えませんが、稀に消えることもあるので、電源を落とすと店員さんが言った際には、確認をしておく方がいいと思います。
汚れではなく磁石が弱っている場合は部品を交換しないと、根本原因の解決にはならないので、状況が酷い場合は遊技台を止めることになるかもしれません。
発射台
発射台はハンマーの打ち出し部分の名称で、カセットから送られた玉を受ける土台になります。
ここに1玉乗った状態でハンマーの打ち出しにより、玉が盤面上に飛んでくる訳です。
発射台は基本的に汚れや発射台の一部に凹凸等ができた際に玉の飛びにムラが発生します。
対処法としては、上記と同じくアルコール清掃になるのですが、部品に凹凸ができてしまった場合は交換するしか改善方法がありません。
部品交換は遊技台を止めないといけないので、確変中や大当たり、時短中はなんとか乗り切って、その後に止める処置をしてもらうよう店側と交渉すると良いと思います。
ハンマー
ハンマーは1分間に最大100玉発射するように作られており、ハンドルからの信号を受けて動きます。
昔はハンマーの先にゴムが付いており、このゴムが割れると玉飛びにムラが起こったりしてましたが、今はゴム付きは少ないと思います。(もうないかも?)
もしこのゴムの不良やハンマーの動作不良で玉飛びにムラがある場合は、基本的に直りません。
かなり昔はこのゴムを外して遊技再開なんてことをしている店が多かったと思いますが、今はできません。
対処法としては、部品交換しかありませんが、ハンマー不良による原因の特定は非常に時間がかかります。
時間がかかりそうなら、その台は諦めるのも一つの手になります。
レール
レールはハンマーが打ち出した玉が盤面に行くまでの道になります。
ここも玉が通るので汚れで玉飛びのムラの原因になります。
汚れではなく、レールに穴が開いたり、凹凸が出来ていると部品交換が必要になります。
対処法としては、汚れの清掃でこれは電源も落とすことなくすぐ終わります。
稀にレールの先にあるベロ(跳ね返り防止)が悪さをして玉の強さが変わることもありますが、これがダメな場合は部品交換になります。
ハンドル
ハンドル不良は色々な原因が考えられるのですが、一番の原因はハンドル固定によるものが多いです。
無理に硬貨や紙を挟んで、それらが中に入ってバネに悪さをしたり、玉飛びスイッチボタンに悪さをして玉が飛ばなくなったりします。
それらの異物を取り除けば正常に戻ることが多いですが、中には経年劣化による不良もあります。
ハンドルの部品不良は、玉が飛ばない、強く飛ばない、弱く飛ばない、ムラがある等色々な症状が起こります。
対処法としては、ハンドルをばらして異物を取り除き中を清掃します。
それでも直らない場合は、部品交換です。
ハンドルをばらす際には、電源を落とすと思いますので、確変中や大当たり、時短中は店員さんに消えたりしないか確認を取ると良いと思います。
ただ、ハンドルの分解はメーカーによって構造がかなり違うので初見だとかなり時間がかかります。
30分~1時間以上かかるケースもあり得ますので、予め確認することをお勧めします。
色々なケースで玉飛びトラブルってあるんだね。
遊技台は色んな部品を組み合わせて出来ているから症状によって、対応が変わってくるんだ。トラブル対応で一番心配なのは確変や時短、大当たりの状態をしっかり把握しておくことだから写メを撮ったりして状態を把握しておくと後々違うトラブルになった際には役に立つと思うよ。
それ以外にも発射制御基板の不良や配線不良もあったりしますが、それらは基本全く玉が飛ばないことが多いです。
これからもこのサイトではそういったパチンコの裏話や為になる情報をアップしていきますのでよろしくお願いします。
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